[MG][Health] 入院二回目、無事退院

免疫グロブリン投与、今回はコンプリート!

10/8(火)から入院しておりましたが、無事に退院することが出来ました。予定通り、10/22(火)に退院しています。前回は1日を残して薬疹が発生したために全ての投与ができなかったのですが、今回は見事5日間全ての免疫グロブリン投与が完了出来ました。よかった。

今回の入院仲間のみなさん

前回も結構な入院仲間ができましたが、今回も全く違う顔ぶれですが、入院仲間が出来ました。

  • 多発性硬化症と戦うお兄さん(30代半ば)
  • 慢性炎症性脱髄性多発神経炎/多巣性運動ニューロパチーと戦うお姉様(年齢不詳)
  • 循環器疾患と戦うお爺さま(70代後半)

多発性硬化症と闘う兄さん、A氏

特に会話をやらせていただいたのが1番目の30代半ばのお兄さんでした。年の近い人が凄く親しく話をしてくれ、難病と戦ってきた経緯や、どういう風に自分の出来ることを見つけてきたかについて色々教えてくださいました。

多発性硬化症という、私よりやっかいな難病をお持ちで、しかも大半が「寛解」と「再発」を繰り返すタイプの中で、もの凄く珍しい「進行型」にかかってらっしゃり、徐々に進行する筋力低下と戦っておられます。ただ、もの凄く明るい人でした。

IT技術を触り始めたとのことで、まだ初歩的なレベルだと本人は仰ってるのですが、色々好奇心を持てる領域を見つけたりしながら研鑽を続けられてるようでした。技術を触りだしたタイミングが遅いので、それがプロフェッショナルとして続けられるかどうかは私の知るところではないですが、吸収スピードはもの凄く速いんじゃないかなぁと個人的には感じます。

非常に多岐に渡る世界があると言うことは、本人がよく分っていて、私からはそのそれぞれの世界に目を向けるために必要なキーワードなどを話させてもらった感じです。

また、ネットショッピングで良い電動歯ブラシがあるんだとか、ドライブレコーダー仕入れるならと彼の知人を通じて情報を仕入れてくださったりなど、もの凄く多くの情報提供もしてくださり、その人的関係のリレーションを張るのも上手だなーってある意味うらやましくも思いました。

慢性炎症性脱髄性多発神経炎/多巣性運動ニューロパチーと戦うお姉様 :B氏

この病気、略すとCIDPと呼ばれます。なかなかの難病です。実際、筋肉の萎縮が見受けられ、スマホを触るのも本当に大変そうな感じだったのですが、とても明るい人でした。会話に飢えてる感じで、ラグビーワールドカップの試合を眺めてるとルールを教えてってめっちゃ質問してくるのが個人的には嬉しく、色々話してたらあっという間に消灯時間になったりしました。

福岡の神経内科界隈の事にも詳しく、九大病院の先生方がどういう風に異動されてるとか、「なんでそんなことまでしってんの?」と思ったりするわけですが、そういえば筋無力症患者会の福岡の人たちもそのあたりよくご存じだったりするなーと思うと、やっぱりいろんな所で情報共有してるんだろうなーと言うのが分りました。

ご家族も明るい方が多く、B氏の妹さん(と言っても私より年上だよ,多分)とも色々会話をさせてもらいました。会話の発端は「高速道路における障害者割引について」だったんですけどね(笑)、話の広がりが半端ないなぁってぐらい発散して、でもそれが心地よく。

この方と話が出来た期間というのは非常に短かったんですが、でもまぁ奔放で明るい人で、自分も明るくなれたなぁって印象が非常に強いです。

循環器疾患と戦うお爺さま :C氏

この方は、実は入院直後に知り合った方で、ただなかなか話をするきっかけをつかめない方でした。一度仮退院された後に、再入院したタイミングで、同じ病室の隣のベッドへ入院され、その時にもの凄くたくさんの会話をしました。

昔気質のおじいさんですが、これまた声の落ち着き、それと重みがしっかりある人で、一言で言うと「歳をとっておじいさんになってもかっこいい人」でしたね。そしていろいろな価値観について話をされたり、これは一つの観点を知る上でもの凄く勉強になりました。

この方はどうやら心臓を患ってるそうで、そもそも最初に入院したときは意識不明だったそうです。かかりつけの病院で検査を受けて、病院を出ようとするときに意識を失って倒れられたそうです。それでちょうど向かいにあるこの病院に緊急入院。無事命を取り留めることが出来たそうで、今後も10年にわたって定期的な検査が必要になるそうです。

「君らはとっても明るい。彼らが会話してるのを見ると、俺も元気になれるよ」と、奥様に楽しそうに話してるのが印象的で、そういう意味で貢献出来てたのかーと知るのがとても嬉しかったなと思います。

彼らが共通して感じたこと

私や彼らが仲良くなれた要因として挙げられるのは、価値観が近しかったからかもしれません。その価値観は何かというと「病院はホテルではない」ということと「看護師はメイドではない」と言うこと。色々家庭も事情があると思うのですが、何割か、どうしても病院を介護施設と勘違いしてるのではないか?と感じることがあります。故に、私らは自分で出来ることは極力自分でやっていたりしますが、それをせずに看護師に命令を下してばかりの人が居るのも事実です。

実際重症の方などはそれしかやりようがない・・・というのもあるのですが、どうやらそうでもない方もいらっしゃったようで、ご家族の見舞いも殆ど来ないと言うさみしい光景を見かけるケースも結構ありました。

それで大量の方々の入院を受け入れたりするもんで、人手不足から連携がとれなくなって看護サービスの低下が発生するのを前回の入院時もそうですが、いろんな所で見受けられました。何て言うのかな、負のスパイラルという言葉がぴったり合うのかなと思います。

負のスパイラル

実際に私が見たのはこんな感じ

連携がとれなくなる
引き継ぎ事項が伝わってないなどの問題が発生する。患者側は同じ事を繰り返し伝えるようになる。
受け持ちの看護師さんが誰か分らなくなる
業務がまわりきれなくなるので、他の看護師さんがフォローにまわったりすると、本日の受け持ちの看護師が誰かが分らなくなっていく
直接お願いした事項もうまく伝わらなくなる
お願いした事項について、全体に伝わってなかったりすることがある
複数の看護師さんにお願いするも、受け持ちじゃない看護師に伝えてしまい、特に入ったばかりの看護師さんが混乱する
定常業務に手が回らなくなる
例えば入浴予定表の昨日記載削除などがまわらなくなり、翌日に昨日のスケジュールが書かれっぱなしになったりするようになる
あるいは食事の配膳も遅延が発生し、これが徐々に大きくなる
消灯も遅延が生じて徐々に大きくなる
患者の不満が爆発する
手が回らなさすぎて、いろんな患者さんが怒り出す
一番きつかったのは入浴スケジュールの競合でした。入浴予定表のクリーンナップされる時間帯がまちまちになり、結果としてその日に入れた予定が想定外のタイミングで消されたり。その時はかなり大混乱しました。

責任者が誰かが不明確なので誰に怒ったら良いか分らず、当たり散らす光景が散見されるとか、看護師さんの一部は萎縮してしまって、会話のボリュームも小さくなりより聞き取りにくくなったり、話しかけようにも余裕がなさそうであるために近寄りがたくなる・・など

患者側も看護師さんの事を一定量気遣ってることが多く、それ故にため込んでしまって爆発・・と言うケースが少なくないです。そして、一部気の収まらない患者さんの機嫌を、看護師だけでなく他の患者も恐る恐る伺う状況が発生し、正直その先過ごせる気がしない・・・など。

患者仲間同士でもこのあたりを心配する動きが増えたので、今回思い切って手紙を書いて指摘をすることにしました。プリンターは手元にないし、病院の看護師さんに直接メールで伝える手段もないので、手書きで書いて、封筒に詰めてお伝えすることにしました。

書いたのはこんなことです

  • 最近気になる光景があり、入院仲間と話した結果直接指摘をしたいと思い、この手紙を書いたと言うこと
  • 気になる光景の具体的な内容
  • 正直人手不足に端を発してると思っていて、この手紙を上に掛け合うための材料にして欲しいということ
  • 現場で活躍する彼女らを責める気持ちは毛頭ないと言うこと
  • ただ、一部は現場の少しの改善と努力で患者さんのストレス軽減につながるものがあると言うこと
  • その具体的な内容

手紙を送った後の出来事

その後すぐに師長さんがやってきて、詳しく話を聞かせて欲しいとのことで、私の知りうる話は一通り伝えました。とにかく、看護師さんはギリギリの所で踏ん張ってるようにも見えるから、余り責めないで欲しい。ただ、人手不足だけを理由にすると、もしかしたら取り合ってくれるかもしれない話も上は取り合ってくれない、ならば、出来る努力はした方が良い、そういう話をしてたような記憶があります。

患者さんのメンタルあるいはフィジカルが低下してる間というのは、突然考えると言うことが起きると反射的に嫌がる傾向があると思う、だとするならば、ちゃんとスケジュールを事前に示し、その通りに実践していくだけでも大分ストレスのたまり方が違う、うまく回せるようになるとそうしたところは劇的に改善出来るようになるだろうと言うところを必死に伝えようとしていたのですが、果たして伝わっただろうか・・・

逆にネガティブに受け止められたらどうしよう?とか、色々考えました。けど、最終的に受け取る側の判断になると思うので、余り食い下がって話すことはしませんでした。正直なところ、こういう干渉の仕方自体好きじゃなかったし、人によっては大きなお世話だから。余り無理強いはしないよう気をつけて話してたなーと言う気もします。

表面的には対応が変わったか?というと、少しだけ変わったところはありますが、接し方などの基本スタンスは余り変わってないと思います。ただ、看護師間のコミュニケーション量は少し増えたんじゃなかろうかという気がしますし、必ずナースステーションには誰かしらが立って色々気配りをしてるようには感じました。

プロジェクト活動に通づるものがあると思った

実はこうした連携の仕方、コミュニケーションの仕方、報連相につながる部分とかは業界関係なく、私が携わったりするプロジェクト活動にもつながるものがあるかなと思いました。ただ、私の仕事と少し違うのはレスポンスの要求速度が異常に速いこと。患者の命と直結するところもあるので、その都度その都度起きる想定外事項に対してミスなしは当たり前、でも高速なレスポンスを要求されるというのは、私の仕事とは対極の位置にあるのかなと言う気がしました。

そして、スイッチの切り替えも速いなと感じました。グロブリン投与が一通り完了した後、暫く体調の悪い日が続きました。気圧低下かもしれないけれども、その時2名の看護師さんの応対がガラッと変わったときは驚きを隠せなかったです。二人ともお若い方でした。

「実は頭痛が土曜日からちょっと続いてますね」と言った瞬間のなんというか、もの凄く真面目な目に変わり、「今○○とかはどうですか?」「視界がゆがんだりふらついたりはないですか?」の問いかけのハキハキした言葉など、そのギャップに驚きました。時期的に要注意なところだったんだろうかな?といまでは思いますけれども、翌日まで気にかけてくださったときはやっぱりその仕事に対してどういうプライドを持って、どういう所に重きをもって、どういうプロ意識で取り組んでるのかというのは少し垣間見られたような気がします。

とは言え、チームのまとめ方とか、人との連携の取り方は似てるところが多く、だからこそできた指摘なのかなーと言う気もします。

何事も勉強だよなぁ

ほんと、一日一日が勉強でした。これを日常生活や仕事にもフィードバックさせながらうまく生きていくこと、これが最大のフィードバックなのかもしれません。また数ヶ月後お世話になるかもしれないのですが、さらなるものを学ぶことが出来るように、今回覚えたことはしっかり身につけておこうと感じた次第です。

少し静養の後、また職務に復帰する予定です。