そういえば、P2Vなんてやってなかったな・・なんて。そんなことを考えながら、本日はVMware ESXの環境を使用したP2V手法について確認をしようかと。
VMware ESX環境におけるP2V機能は、vCenter Converterが提供してくれる。その名称の通り、vCenterと連携するアドオンソフトであり、別のサーバに実装することも多分可能。これをインストールすることがまず最初に行うこととなる。その後、ConverterとなったサーバからP2V機能を実行することになるわけなんだけども、概要としては以下のような感じとなっている。
今回使用したP2Vターゲットは以下のマシン。
以前紹介したのだけど、東芝Sattelite J12という画面が広いことが取り柄のノートパソコン。当初Windows Vistaを導入しようとしたのだけど、どうもCPUがうまく処理しきれないらしく、Windows XPしか動作しなかったという悲しい話がw
そんな端末を今回移行してみた。
vSphere Clientにて、vCenter Converter Plug-inを有効にしていることを前提とする。この状態で、どこかESXサーバを右クリックし、「マシンのインポート」を選択する。
今回、ソースとなるP2Vターゲットは電源ON状態のパソコンであるため、「ソースのタイプを選択」に対しては「パワーオンのマシン」を選択し、対象となるマシンの情報を入力する。「ソースの詳細を表示」と書かれたリンクをクリックすることで、認証が通過するか、正常にターゲットが認識できているかどうかを判別することが可能となる。ちなみに、この時点でvCenter Converter AgentがP2Vターゲットへインストールされる。設定が完了したら「次へ」をクリックする。
ちなみに、以下の画面が「ソースの詳細を表示」ができた場合の画面となる。
P2Vターゲットには以下のようにVMware vCenter Converter integrated Agentサービスが追加される。
以下の画面に移行する。ここで移行先VMの各種設定が行えるようになる。ちなみに、何とかしてVMDKをThin Provisioningに変更できないかどうかやってみたのだけど、残念ながら選択できませんでした・・。設定が完了したら「次へ」をクリックする。
ちなみに、なぜ1008MBなのだろう?と思ったら、1024MBのメモリのうちオンボードVGAが16MB程VRAMとして使っていたことをころっと思い出したり。
サマリーが表示される。「終了」をクリックすることで、VMの作成とデータ移行が開始される。
以降が開始すると、「物理マシンのインポート」タスクが開始され、データ移行が実行される。ステータスが「成功」となったら無事移行は完了ーということになる。
では、起動してみることにする。おお、意外とアッサリ起動したみたい。
といいたいところなんだけど、デバイス構成が変わりまくったおかげで再アクティベーションを要求されることとなった。TOSHIBAのパソコンからVMへハードディスクを乗せ換えたようなもんなので、そりゃぁ構成は変わるわけで。VM Ver7にしたこともあり、ガッツンガッツンPCI to PCI Bridgeドライバの導入が行われている。いったんここで再起動。
その後の再起動でVMware Toolsを導入して、再びリブート。
上の画面はTOSHIBAのユーティリティのプロパティ画面。当然ディスクを乗せ換えただけなのだから、機器固有に導入されたユーティリティ類も入ったまんまということになる。恐らくは、チーミングユーティリティが入っている場合も同様にタスクトレイに表示されるんだろうなぁ。
なお、NICは新たなデバイスとして認識され、DHCPからアドレスを取得しようとしていた状態を確認した。ということは、恐らくIPアドレスの再設定が必要なんだろうなぁ・・・と。
どうやら、Converter AgentはVSSを使用してスナップショットを作成し、その情報をESXサーバに送り込むようになっているようで、移行時に最後に発行されたイベントログは「MS Software Shadow Copy Providerが開始中になった」というものでした。
近いうち、LinuxでのP2V確認をしようかと。
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