退役するサーバを紹介してみることにした。
今後、別途紹介予定ですが、新たにサーバを買ったこともあって、代わりに手放すサーバがこちら、DELL PowerEdge R710です。およそ9年程前ぐらいのサーバで、CPU世代としてはWestmere世代(SandyBridgeより前)の代物です。

CPUはXeon E5620/2.4GHz 4C/8Tを1つ搭載し、メモリはDDR3 ECC Registeredメモリを使用します。
メモリスロットがたくさんあるのでメモリ増設で有利

私が持っていたこのサーバは1CPUモデルとなっているため、スロットは半分しか使えませんが、それでも9スロットが使用可能であり、デュアルランクメモリまでなら、このスロットをフル活用して8GBのメモリなら合計72GBまで搭載可能です。
当方環境では、4GB/8GB/16GBの3種類のメモリを使用して72GB実装にしていました。
RAIDコントローラもそこそこ状態が良かった
RAIDコントローラはPERC6/i 256MB BBWCが搭載されていまして、これが意外と性能が良かったです。2TB HDDを2セットミラーリング構成にし、2本の256GB SSDを同様にミラーリング構成にしてましたが、あまり高速でないHDDセットで200MB/secぐらいは出てましたので、あまり不便に感じることはなかったです。

10GbE NICなんぞをはめてみた

ちょうど今年前半に満喫させてもらったんですが、10 Giga bit Ethernet を使って色々遊んでました。接続自体はお安くDACで行っており、アライドのスイッチとMikrotikのルーターを組み合わせながら高速ストレージとしての通信路を構成したり、クラスタのインターコネクトを構成しながら、全力を発揮するのは難しいとは言え、マジ高速ですげー!とか言ったりしてました。
買い替えの理由
じゃぁ、なんで買い換えるんか?というと、CPU世代の古さ、消費電力のデカさが理由です。
実はとある無償で使用できるストレージ・アプライアンスが、Westmere-EPだとiSCSI動かした途端にダウンしてしまうのです。また、消費電力がでかく、1CPUしか搭載されてない状況下で200Wを平気で平らげちゃうのも一つの要因です。(実際、SandyBridgeが2CPU載ったDL360e Gen8なんかはそこそこ動かしても120W位でいけちゃうのですよ・・・)
今回手に入れた機器に関して言えば、iDrac Expressしか搭載されておらず、監視能力的に物足りない・・というのも実は要因の一つにいたりします。
仮想基盤絶頂期の機種として
この頃は、オンプレミスの仮想基盤がものすごく流行った時期でもあり、だいぶVMwareなんかのハイパーバイザー製品が活性移行出来る機能を使い倒せるようになった感じになった、ある意味いい感じの時期の代物じゃないかなと思います。多分、Windows Serverであれば、Hyper-V 2.0とか言われる代物が登場し、Cluster Shared Volumeなんかが生まれていたり、VMwareも色々こなれたVMware ESX 4.x系が登場した頃じゃないかぁと。
SSDも徐々にサーバ方面へも浸透を始め、RAIDコントローラもそれに対応できるように進化してきた時代じゃないかなーと言う気もします。
この頃はそれこそ「仮想基盤をしっかり組む技術を身につければ、数年は楽して飯食える」と言われてた時期で、代わりにHAクラスタなどを構築することに対してあまりコストが掛けられなくなった、そんな時代だったかなと思います。
今は仮想基盤構築さえもコモディティ化し、クラウドへその技術が移り変わっている最中なわけですが、大体10年ぐらい経過するとこうして世界ってガラッと変わるんだなーということを痛感させられますね。
No responses yet