久しぶりの投稿です。前回の記事は、vVNXが崩壊した話を書いてましたが、実はその後vVNXは元気に稼働してくれまして、しばしの間バックアップストレージとして活躍してくれました。
そんな中、どうやらEMCさんがVNXe/VNXの後継機種をリリースしたようで。
https://www.emc.com/ja-jp/storage/unity.htm
詳細は上記URL見ればわかるんですが、その中にUnity VSAの記事もありましてね、早速使ってみました。
とりあえず感じたところを箇条書きしますとですね
- Unisphereのルック&フィールが根本的に変わって驚いた
- UnisphereのGUIはHTML5で実現してるらしい。なので、古いブラウザ(IE8とか)だと表示されないので注意
- とりあえずVSAに関しては、VNXeベースになってるっぽい。セットアップの仕方もvVNXと全く同じだった
- NAS Replicationができるようになったらしい(vVNXはBlockのレプリケーションしかできない)
- Tree Quotaができるようになったらしい(vVNXはWindows機能によるUserQuotaしかできない)
- コードネームはvVNXのKittyHawkを引き継いでたよ。なので、vVNXをエンハンスしたのがこいつな気がする
- ライセンスアクティベーションをする際は、米国サイトでやること。アクティベーションサイトで、画面右上の「Japanese」をクリックして、「United States」を選択し、そこでUUIDを入力しよう。そうしないと「Unity VSA」が製品の選択肢に現れない
- vVNXでは2ポートしかなかったデータ通信用ポートが、なんと4ポートになってた。いろいろ便利になるね。
・・・・・が、どうやら我が家の仮想ホストのCPU(Xeon E5503/Dual Core/2GHz)の力がかなり劣ってるようで、うまく動かず(まともに起動できずにリブートを繰り返してた)。そこで・・・・・サーバを買いました。
既存機器と同じ、HITACHI HA-8000/RS210AKです。違うのは、CPUがXeon E5620(Quad Core/2.4GHz)であることです。機器搭載の際、既存機器からメモリをすべて摘出して新機器へ移し替え、その後は予備機として電源を落とした状態で置いてます(埃かぶってる機種が既存機器ですねー)
どうやら、Unity VSAに限らず、EMCさんのVSAはCPUパワーにかなりセンシティブなようで、CPU処理が遅延するとそのままダウンに直結するみたいです。VSAに対しては、初期設定で2000MHz分のCPU予約が設定されているんですが、これは設定変更しないほうがよさそうです。初期化する際、6000MHz(CPUパワー2/3ほど)分回りまして、少々驚きました。
で、早速やってみたのはReplicator。vVNXではできなかった、NASのレプリケーション機能が追加されたのです。スクリーンショットを順に貼っていくことにします。
UnisphereからFile→NAS Serverへ移動し、レプリケーションしたいNAS Serverを選択する。そして鉛筆のアイコンをクリックする。
真ん中付近にあるボタンをクリックする。
同期間隔の設定をする。以下の画面では、非同期・60分間隔・ローカル同期という設定を行っている。設定したら「Next」をクリック。
レプリケート先となるNASサーバの名前、配置先プール、使用するSP(SP A固定)などの設定をする。プールは一番大きなプールが指定されていると思うので、レプリケート先にするプールへ変更する。
プール変更をする際は、プール名入力欄の右にあるアイコンをクリックしたら、以下のような画面が表示される。今回、レプリカ作成用のプールを作っておいたので、これを指定した。
次に、ファイルシステムの設定修正を行う。これもまた、画面下部のところで行う。対象ファイルシステムをクリックし、鉛筆型のアイコンをクリックすることで編集できる。
以下のような画面が表示できるので、プールを変更する。どうやらファイルシステム名は修正できなさげ。
Replicatorセッションが作成されたら以下のような画面となる。Closeする。
同期中のReplicationタブ画面はこんな感じ。同期進捗とスループットが表示される。同期が完了すると、最終同期時刻のみの表示となり、スループットは確認できなくなるので注意。それにしても遅い・・・
仕組みとしては、VNXとほぼ同じ仕組みなんだろうと思われる。VNXeは結構いろいろな構成を抽象化させるために、VNXで言う「VDM(Virtual Data Mover)」を「NAS Server」として作らせるが、これも含めてReplication出来るようにしているのだろうと思われる。
VNXだとNFS-VDMを構成するのに少々めんどくさい手順を踏む必要があったりしたのだけど、そこはVNXeだとそつなくGUIで組めることから、そうした処理に関してはVNXeのほうに一日の長があり、それがUnityには引き継がれてるんだろうなーとか思ったり。VDM ReplicationはVNXだといまいちピンと来なかったのだけど、こうしてUnityVSAを通じて触ってみるとぼんやりとだが理解はできるような気がする。
VNXと比べると柔軟性は少し劣るのだけど、その分いろんな処理・手順を抽象化してくれてるので、一般ユーザにも結構扱いやすく感じるのではなかろうかなぁと思ったりしたなど。
それにしても今回のReplication、VNXと連携する際はどうしたらええんじゃろうかのぉ・・・
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