[Storage] Unity VSAのレプリケーションであれこれ

技術のお話し

Unity VSAの筐体間レプリケーションが一通り終わった。

108レプリケーション状態表示画面には、以下のボタンが存在する。役割も併せて記載する。

  • Delete
    • レプリケーションセッションを削除する。後戻りはできない。
  • Pause
    • レプリケーション元でのみ実行可能。レプリケーションを一時中断する。
  • Resume
    • Failoverしている状態でのみ使用可能となる。Failoverしている状態を本番化する。その為、同期方向が逆転する。
  • Sync
    • レプリケーション元でのみ実行可能。即時同期を行う。
  • Failover
    • レプリケーション先でのみ実行可能。レプリケーション元からレプリケーション先へI/Oの対象を即時切り替える。例えば本番NASが障害になった場合、このボタンをクリックすることで、災対NASへ切り替えられる・・というもの。
  • Failover with Sync
    • レプリケーション元でのみ実行可能。まだ試してないので分からないが、多分、Failoverを行い、かつResumeも実行するというものなのかなと。
  • Fallback
    • Failoverしている状態で使用可能となる。レプリケーション元にI/O主体を返す。

CelerraやVNXと違って、NASサーバ機能は完全にVDM(Virtual DataMover)ベースであるため、フェールオーバーもNASサーバまるごとで行えるのは心強いかもしれない。びっくりするほどお手軽に移行できるんで、色んな意味で面白いなと。

【追記】

Failoverする場合は、必ずNAS Serverだけじゃなく、FilesystemもFailoverさせること。忘れると、ファイルシステムがReadOnlyになって色々不都合が発生するよ。

具体的に、Replication関係にあるNASを切り替えるには

  • NAS ServerをFailoverする。先にNAS Serverを移動させる必要がある。
  • FileSystemをFailoverする。これをやんないと、ファイルシステムがリードオンリーになって色々困る。
  • NAS ServerのReplicationをResumeする。同期が逆方向で再開する。
  • FileSystemのReplicationをResumeする。同期が逆方向で再開する。

という感じでやれば良い。

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