[Event] Open Source Conference 2017 Fukuoka へ行ってまいりました。

本日、福岡大学18号館にてオープンソースカンファレンス 2017 福岡 が開催されました。このイベント、ワタシは今回初めてでして、一応こんな目的を持って参加しました。

  • 技術ネタがなんでもいいから欲しい
  • 現状フルタイムで動けるかどうか、試してみたい

取り敢えず地下鉄に乗り、空港線で天神まで、そこから七隈線の天神南駅に乗り換えて福大前駅まで移動。毎度のことですが、天神駅から天神南駅まで500m近くありまして、「あー、遠いなあぁ」と感じたり。

福大前駅から福大正門はすぐでしたが、そこから18号館までも結構な距離があり、到着した側から汗まみれになりましたOrz

印象に残ったセッションの内容について、以下感想を述べていきたいと思います。

「オープンソースなネットワークスイッチって何?」

一言で言うと「概論」のような感じでした。
プレゼン資料なしに、事を進めておられたので、「あー、漢だよなぁ・・」と正直思いました。
全体的に、歴史的経緯を話しているような印象が強かったです。

ストレージにも言えることですが、旧来って専用プロセッサ、いわゆるASIC頼りだった処理が、CPU処理力の向上に伴い、ソフトウェアと強大なCPUでビンタしまくるみたいな。そういうのがネットワークでも起きているんだなぁと感じました。

なんだろう、PC-98xxがDOS/Vに駆逐されていった遠い昔を思い出しました。こういう世界も今後そうなっていくのかなぁ・・・?少なくともストレージはそういう方向になりつつあるし(3PARだけは踏ん張ってるけどね)

ここで得られた最大の収穫としては、オープンソースなネットワークOSとして、どのようなものがあるのか、そのキーワードとして「Lagopas」が得られたことでした。

PostgreSQL の歩みとバージョン10新機能

PostgreSQL概論、10.0の新機能について説明が行われていましたが、概論部分が少し多かったような印象を受けました。また、私自身がデータベースの知見があまりないこともあり、新機能に関する説明に対して、あまり理解ができなかったというのが正直あります。

「MySQL開発最新動向 ~Oracle Open Worldで発表された最新情報も!」

この話はあくまでMySQLのはなしであり、forkしたMariaDBの話ではなく。
次期バージョンは8.0となるのだそうです。MySQL Clusterのバージョン番号と一貫性をもたせようということなのかな?と感じていますが、現在これはRC版として8.0.3RCがリリースされているとのことです。

8.0系では、これまでフラットファイル等で持たせていたデータを全てInnoDB管理下に置くようになったとのことで、5.x系からバージョンを上げる際、アーキテクチャの際には気を配ったほうがいいのかもしれません。
また、これまで存在した機能であるクエリキャッシュが廃止されるとのことで、ココも注意ポイントだと説明されていました。

併せて説明があったのは、MySQL InnoDB ClusterというHA機能に対するものでした。
機能を細分化すると、「Group Replication」「MySQL Router」「MySQL Shell」の3つで構成されるとのこと。

Group Replicationについては、基本的には奇数グループの構成が必要で、その中でPrimaryが1台選出され、その他はSecondaryになるとのこと。PrimaryノードはRead/Writeでき、SecondaryノードはRead Onlyとなっているとのことです。

マルチマスタも可能だが、注意が必要とのことで、「あれ・・MariaDB Galera Clusterと方針がだいぶ違うなぁ」とか思ったりして、MySQLとMariaDBでなんだか離れていくなぁ・・・と言う印象を受けたセッションになりました。

展示ブース徘徊

Lagopus Users Groupの展示にお伺いし、Lagopus Switchについてもう少し、NTT未来ねっと研究所 島野さんにお伺いしてみました(実態としては、Lagopus Switchの展示を凝視し続けて声かけてもらうのを待ってた感じです)。展示としてはAtom搭載のHUB風サーバにUbuntuを入れ、更にそこへLagopus Switchを導入し、実際にネットワーク疎通させているものがありました。

アーキテクチャや性能についても一通りお伺いしてたのですが、あまり明確に記憶なく。まずはVMに導入してみて触れてみると良い、CLIも実装されているので、スイッチとして扱いやすくなっていると思う旨、お話いただきました。

併せて、OpenFlowコントローラとして、Ryuというソフトウェアをご教示頂きました。NEC等ではTremaが、NTTではRyuがメジャーだとのことで、そういえばTremaが主流になる前に何かコントローラが合ったような気がしたんですが・・・・うーん、忘れた。

この時パッと頭にイメージしたのは、「Linux+Zebra」でした。あれを発展させたらこれになるのかなぁ?とかぼんやり考えたり。でも、今ソフトウェアデザインスイッチだ!って言うからにはそういう実装では足りないんじゃないかなぁと思われ、実際に使ってみないことにはわからないんだろうなぁと。
どんなコミュニティがあるのかについて、色々教えていただきました。

「仮想化環境の進化形!Nutanixによるハイパーコンバージドインフラ入門&最新情報」

ハイパーコンバージドインフラの代表格であるNutanixですが、自分が知ってる以上の幾つかのことを知ることが出来ました。

  • AcroporisはKVMベースであること
  • 分散ストレージのブロック配置は「手元+分散」であること
    • 手元分のブロックで基本はIOし、パフォーマンスを稼ぐ
    • 冗長ブロックに関しては可用性を重視し、ノード単位でバラす
  • シャーシは高密度型(4in1)となっており、さらにSupermicroベースであること
    • 敢えて高密度型とし、ブレード型としなかったのは、ブレード型にすることでスイッチが多段になることを考慮したため
  • CVMのメイン機能は「ストレージコントローラとしての機能」であること
  • ハードアプライアンスだけでなく、ソフトウェアアプライアンスとして、そのうちHPE ProLiantに実装する可能性もあること
  • ストレージの圧縮機能は、IO発生に対してインラインに処理するだけでなく、一定のDelayをかけることが出来ること
    • 一定期間IOしないブロックに対して圧縮をかけることでパフォーマンス劣化を防ぐ
  • クラスタノード追加はオンラインで出来る
    • クラスタノード追加に伴い、バックグラウンドでレベリングが行われる。優先度は低い。
  • Hypervisorのバージョンアップはローリング方式
  • 無償版のCEはHypervisorがAHVのみという制約がある

Nutanixはハイパーコンバージドインフラの中でも先駆者的存在で、別名「サーバエンジニア殺し」と言われるぐらい仕組みが抽象化されており、エンドユーザにとって触りやすい仮想基盤と言われています。

製品自体は先述した内容を見れば分かる通りかなり考え込まれ、練り込まれていて、個人的には触ってみたい製品の一つです・・・・・が、Enterprise用途だとどうしてもコストが見合わず。キャパシティ計画が分散ストレージ故に取りにくいという部分もあり、なかなか採用に踏み切れないのが現状ですが、今後そういうのを採用するケースが有ってもいいんじゃないかとは思っています。

日本初のオープンソースソフトウェアスイッチOS「Lagopus Switch」

SDNでは、ネットワーク機器をアプリ/コントロール/インフラの3階層に分け、コントロール以上のレイヤをソフトウェア制御するというものだったが、Lagopus SwitchはSDN上のコントロールレイヤよりもインフラレイヤに近いデータプレーンに相当する部分をソフトウェアで制御するという代物。OpenFlow対応スイッチとしてリリースされ、現在の最新は0.2.11。
性能に関しては、IvyBridgeなXeonで10GbEがほぼほぼ対応できており、BroadwellなXeonで40GbEがほぼほぼ対応できている(つまりワイヤースピードに近いThroughputが出た)ただ、OpenFlow対応スイッチとしてだけだと使いづらいと言う声もあり、Lagopus Routerとして、L2/L3機能の実装を行ったとのことです。
BGPルーターとしても機能するとのことで、我が家で動くH3C S3610の代替とかにしてみても面白いかもしれません。

一通りお話を聞いて

もう内容読んだらわかると思うのですが、俄然Networkに興味が湧いたというのが正直なところで、DBあたりの内容も聞きはしたものの、あまり頭に残りませんでした。ごめんなさい。nginxのセッションに至っては土壇場で変更して受講せず、これまた大変申し訳ありませんでした!

ただ、ともかく、こんな世界もあるんだなぁ!と感じる所が今回のLagopus Router/Switchに対しては感じる所が強く、実践するしないはおいといて、視野が少し広がりました。

同時に、久々にフルタイムで活動をすることになった一日でしたが、やはり体力が足りません。疲れました。万歩計で歩いた歩数を図ってみると、12000歩を超えておりまして、いやはやよく歩いたなぁと。

また、精神力的なところも足りないのかな、慣れない場に立った時に視野狭窄に陥ってちょっと焦ったりしました。本当に周りが見えないというか。暫く時間を置くと徐々に落ち着いていきましたが、ちょいちょい外に出歩いて視野広く構えられるようにした方がいいのかなぁ?など。

でも、帰りは福大前でなく、七隈駅から電車に乗るなど、考えが何かと前向きになれた一日だったようにも思います。OSCと言う機会に対して、本当に有難うございました。

おまけ話

展示ブース徘徊の際、つい最近、某ストレージ会社を退職され、今回セッションも聞いた某N社へ転職された営業N氏に再会しました。4年前地獄を味わった案件に、彼も転職直後いきなり放り出され、いろいろあってワタシが怒鳴り、お客も怒鳴り、散々な人生を歩んでおられたわけですが、転職後はそんなに悲惨な場に立たされることもなく、楽しくやっておられるとのことで、「なによりだなぁ」と感じた次第です。

昔話と言うか、「あの頃は大変だったよね」なんて会話をしたり、その製品を今後販売していくにあたり、どういう所がターゲットになるかねぇ・・・と言う話をしたり。
その社の製品はとても良い製品なので、何とか適用できる場が今後生まれてくると良いのですが・・・・

また、Mastodonを通じての知人一人、福岡コミュニティ通じての知人一人とお会いすることが出来ました。嬉しかったです。ありがとうございました。

本当はもう一人お会い出来るはずだったんですが、少しすれ違ってしまい、お会い出来ず、次の機会にまたよろしくお願いしたいと思います。