IsilonのSnapshot機能「SnapshotIQ」
NASアプライアンスには最近では、大抵の製品にSnapshot機能がついているのですが、当然Isilonにもこの機能が搭載されています。
使い方は一般的なNASアプライアンスと比べるとそう変わりはなく、比較的とっつきやすいのではないかなと思います。
今回は、よく使われるパターンだと思うのですが、「スケジュールによるスナップショット作成」をしてみたいと思います。
スナップショットスケジュールの作成
管理コンソールから「Data Protection」⇒「SnapshotIQ」を選択します。「Snapshot Schedules」をクリックします。
「Create a Schedule」をクリックします。
スナップショットスケジュールの設定をしていきます。
- Schedule Name:スケジュールの表示名を定義します。
- Naming Pattern for Generated Snapshots:スケジュールで作成するスナップショット名の命名規約を設定します。「%Y-%m-%d_%H:%M」のような形で定義しておくと、スナップショット作成時点の時間データがセットされます。
- Create a snapshot alias:最新スナップショットを固定パスとしたい場合に、その名称を定義することができます。チェックをONにすることで有効になります。
- Snapshot Alias:チェックをONにした場合の固定名称を定義します。
- Path:スナップショットの対象パスを指定します。
- Snapshot Expiration:スナップショットの保持期間を設定します。保持期間をすぎると、スナップショットは削除されます。
- Schedule:後述します。
設定が完了したら、「Create Schedule」をクリックして設定を反映します。スケジュール設定は下図のようになっています。周期を設定の上、詳細パラメータを設定していく形になります。例えばDailyで実行したい場合、その1日の中で複数回実行させたい場合は、「Run multiple policies per specified day」で指定することができます。
作成が完了すると、下図のようになります。スケジュールに従い、実行予定の状態を「Pending Snapshots」から確認することが可能です。
しばしスケジュールを回してみる
取り敢えずスケジュールを作成後、一日放置するとこうなりました。
実際に作られたスナップショットは、「Snapshots」タブから参照が可能です。
また、Snapshot Aliasesの欄で、エイリアスが張られているスナップショットがいつ時点のものかを確認することもできます。
なお、これとは別に「FSAnalyze-Snapshot-…」と書かれたスナップショットが有りますが、これはバックグラウンドジョブの一つであるFSAnalyzeジョブが自動生成したもので、Expiresが「Never」となっていますが、ジョブが終了すると自動的に消えます。
実際どう見えるか
Linuxの場合、対象ディレクトリから隠しディレクトリである「.snapshot」から参照ができます。
Windowsの場合、VSSクライアントからスナップショットが参照できるようです。
中々便利だと思う
SnapshotIQですが、他のNAS製品のスナップショット機能とそれほど使い勝手が変わらない割に、最新スナップショットに固定エイリアスを張ることが出来る点は、かなりメリットになるのではないかなぁと感じています。
特にバックアップ処理の際に、スナップショットパスに日付とかがはいるとかなり面倒ですが、エイリアスを使えば常に同じパスを指定すれば良いので、処理をだいぶ簡略化できます。こういう柔軟性に関わる所は、Isilonって強いなぁと感じる今日このごろです。
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