[Cloud][AWS][Network]Amazon Workspaceを使ってみる

技術のお話し

Web広告の魔力に負けた

ここ最近、ネットサーフィンする度画面に「Amazon Workspace」の文字が。面白そうだが、金かかるんだろうなーと思いながら、時たまフラフラと引き寄せられて価格表を眺めては「うーむ」と悩んでいたのだけど、とうとう手を出してしまったと。

AWS Workspace

所謂VDSの一種かなと思っていて、具体的には仮想でPCを組み立て、遠隔で操作するというもの。XenDesktopにどこか似たところがありますね。1vCPU/2GB RAMからさらなるハイスペックまで、OSもLinuxやWindows等色々あるようです。

実際には、以下のようにWorkspaceとなる仮想マシン以外に、Amazon VPC(Virtual Private Cloud)の構成も組む必要があるようです。

組んでみた

AWSコンソールからAmazon Workspacesのメニューをクリックすると、初回配下のような画面が表示されますんで、「今すぐ始める」をクリック。

今回、「高速セットアップ」を選択しました。コレを使うことで、必要最低限の環境が一括で自動構成されます。

どんな仮想PCを作るのか、スペックとプラットフォームを選択します。今回、私はValue with Windows10を選択しています。

画面下部では、初期ユーザ情報を入力します。ここで入力した情報は、AWS上のディレクトリサービスに登録されます。例えるなら、ADユーザを登録するようなものと考えるとよいのかもしれない。

そして、「Workspacesの起動」をクリックすると、以下のような画面になり、環境構築が自動開始されます。最大20分かかるようなので、じっくり待ちましょう。

完了すると、メールが送付されてきます。そこに書かれているアドレスへアクセスすると、先に入力したユーザのパスワード初期設定画面が表示されますので、設定をします。

仮想PCは出来上がり後、こんな感じになっています。

画面では隠しているのですが、「登録コード」というのが割り当てられています。これは、後でクライアントから接続する際に必要となる情報なので、予めメモ取りをしておくと良いかなと思います。

クライアントのインストール

VDI環境へ接続するためのクライアントを導入します。
送られてきたメールには、クライアントダウンロードサイトのURLも記載されていますので、そこをクリックすると以下のようなページに飛びます。

ここで、Windows版クライアントをダウンロードし、インストーラを起動します。後は画面の指示に従ってインストールしていくだけ。

クライアントを起動すると、先に説明した、登録コードの入力を求められる画面が表示されます。入力して「Register」を押すと、ログイン画面が表示されます。

ログインが無事できると、以下のように仮想デスクトップが表示されます。初期状態では、7-zipとFirefoxが導入されているようです。で、今回使用しているリージョンがus-east-1であったため、OSは英語版でした。

英語版OSはカスタマイズによって日本語化することが可能です。サーバーワークスさんのサイトの以下のTipsが役に立ちました。

Windows 10のWorkSpacesをとことん日本語化する

http://blog.serverworks.co.jp/tech/2017/08/31/switch_to_japanese_windows10_workspaces/

その他応用例

Workspace構築時点で、VPC及び必要ネットワーク構成がすでに組み立てられているので、コレを利用して拠点間VPNを構成するのもそれほど手間を掛けずに済みます。

我が家では試しに、自宅にあるRTX-3000をCustomer GatewayとしてVPNを張りました。Amazon Workspacesのクライアント通信におけるセキュリティ、通信効率がどれほどのものかにもよるのですが、現在使用しているGoogle Remote Desktopより良いということであれば、より使い勝手の良いメンテナンス用クライアント環境を手に入れたことになります。

実際、私が使っている環境は1vCPU/2GB RAMという非常にしょっぱいスペックのものですが、体感上の動作はそれほど悪くありません。メモリコミットも3.9GB近く発生していてそれほど動作にもたつきを感じないのは、恐らくはスワップ先となるシステムドライブ側のストレージ性能が良いからなのでしょう。

また、CPUもBroadwell世代のCPU(E5-2xxx v3系)なので、コア1つあたりの性能も私が所有するWestmere/Penryn世代のCPUとは雲泥の差だったりするので、そこでも十分すぎるほど性能の差が吸収できてるのかな?という気がします。

画面の応答も予想以上に機敏で、個人的には自宅内XenDesktopやってた頃よりもいい感じで動いてくれて気分が良いです。

仮想PCの動作モード

なお、仮想PCはAutoStart/AlwaysOnの2種類のモードが選べ、AutoStartでは従量課金、AlwaysOnでは月極定額となるようです。ただ、私の選択しているValueモデルに関して言えば、余程使用時間が短い場合でない限り、AutoStartを選択したほうが高く付きます。単位時間あたりのレートがちょい高すぎかな?と言う印象です。
1ヶ月以上継続して使用するということであれば、月額制を選んだほうが無難そうです。(Valueモデル/月額の場合、25ドルのようです。他、VPC周りの金額も上乗せされるとは思いますが)

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