[Mastodon] Mastodon Meetup at Tokyo 2018へ行ってきました。

初めての登壇

今回、Mastodon Meetup at Tokyoへ行くことにした最大の理由は、「登壇の依頼を受けたから」です。この手の勉強会に行くのは、2011年あたりからなんですが、そのころから登壇発表という経験が皆無で、一度はやってみたいなと思っていたのです。

社外という場に出て、登壇して、きちんと発表できるんだろうか?複数のオーディエンスを前にして、怖気づくことなく発表しきれるか、皆さんからよい評価をいただけるものだろうか?自分の評価軸というのを見直したいというのが大きいのかなーと感じています。

というわけで、11/3(土)に東京へお伺いしまして、このイベントで発表してきました。

資料作成の着手

この資料、実は依頼を受けてからゼロベースで作ったものではありません。2017年5月にSOCIAL.BLUECORE.NETインスタンスは構築していますが、このころから少しずつ書きとめてきた技術的な話を、ためては修正、ためては修正してきたものです。

それを最終的にまとめた、細かい修正を入れた、ただそれだけになります。特に、SOCIAL.BLUECORE.NETというサイトは第4次構成まで組んでいるわけですが、第2次構成あたりの話はだいぶそのころに書き留めた内容が生きています。

発表資料

発表資料はこんな感じです。

気づけば40枚を越す超大作になってしまいました。うーん、大丈夫か?俺。
内容なんですが、当初から「おそらく他の方々は非技術的な内容や運用に関してお話をされるんじゃないかな?」と予想しており、「じゃぁ私は技術に特化した内容にしようか」と考え、徹底的に技術的な話を書くことにしました。

この日の他の発表を拝見して

この日、私だけではなく、ほかに4名の登壇者がいらっしゃいました。拝見した感想について述べてみます。

TOMOKI++さん: https://vocalodon.net/@tomoki

TOMOKI++さんはご自身のインスタンスである「ボカロ丼」の話を中心に、その運営手法についてお話をされていました。外見そのものがかなりクールな印象を受ける方でしたが、その運営手法もクールだなーというか、きちんと考えられてるなーという印象でした。

あまり方に力を要れず、かといっておざなりにならず。そして、コミュニティのあり方について、どこか以前私が求めていたもの「自分がいなくても回るコミュニティ」がそこにはあったように思います。

私は以前そういう事象を目の当たりにしながら、結局はうまくいかず、コミュニティを築く気にはならなくなってしまったのですが、この方はそれを体現してるんだなー、すごいなーとただただ圧倒されました。

とねぢさん:https://minohdon.jp/@toneji

箕面丼を運営されてるとねぢさんですが、おそらく今回の登壇者の中で私が最も会話をしている方です。最近インスタンスを立ち上げ、運営されているのですが、その中でいろいろ苦労なさったポイントがあったようです。

まずはネット遍歴からの説明があり、次にご自身の活動内容について説明がなされました。この手の説明って、大抵はあまり中身が多くないケースが多かったりするわけですが、とねぢさんの場合はおそらく会場全体が度肝を抜かれたんじゃないかと思います。

とねぢさんはエンジニアでこそないものの、NIFTY-Serve時代のパソコン通信ユーザであり、単なる会社員ではなく、積極的に政治方面の活動もなされてた方で、政治家とも活発な議論をなさっている、なんていうか「とってもまじめな政治家」という印象を受けました。

ゆえに、普通の人だと「ペッ」とはき捨てられがちな「牧歌的な・中傷のない・真面目な・高品質なコミュニケーション」という言葉に、結構な人たちが納得感を抱いて聞くことができたんじゃないかと、少なくとも私はそう思っています。

まさかこんな風な切り口で説明があるなんて思わなかった。いやー、本当に衝撃でした。こういう方々と自分はかかわれてるんだなー、人のつながりって面白いなーと実感したセッションでした。

ぐすくまさん:https://abyss.fun/@guskma

ぐすくまさんは、ここ最近Discordに作った「鯖缶工場」の話をされていました。

この「鯖缶工場」というチャネルには私も入ってるんですが、インスタンス運用をしていく上での技術的なノウハウや雑談、インスタンスを立てたいと希望する人への技術的支援を行っています。

これをもって、すでにいくつかのインスタンスが新規作成されており、成果としてはかなりいいものになっているのではないでしょうか。加えて、なかなか不自由なインタフェースで文字のやり取りを通じて指導するというところもあり、技術的な育成という意味でもよい訓練になっているのではないかな?と感じています。

こうした成果発表や、他のコミュニティとの連携などについて、詳細に話をされていました。こういう活動がMastodon発というのもなんか気持ちいいなーと思っています。

墓場人夜さん: https://3.distn.org/@vaginaplant

墓場一夜さんの発表内容は、おそらく最初聞いてるうちは「?」という方も多かったはず。とは言え、よくよく聞いてみると、ユーザ各位で当たり前に発生しているコミュニケーション上の問題、Mastodon上における貢献度・評価に対して、もっとフェアにやろうよという訴えに聞こえました。(違ってたらごめんチャイ)

私個人は「これは日本人ならではの感覚かな」と感じているんですが、ひとつでかい成果を挙げると、人は成果そのものではなく、人を評価しがちなのかなーと。なので、そのときのでかい成果を人は持ち上げ続け、それはやがて「既得権益」的な存在になる。

同時に、評価される人にとっては「プレッシャー」にもなり、何か大事なもの、技術の継承・文化の継承をゆがめてしまうのかなーと感じました。何を持って評価すればよいのか、人間関係はどうあるべき七日について述べられているのかなーと思いつつ、それにしても言葉が難しいなー、あ、これならわかる・・など、ない脳みそをフル回転させてました、私。

さて、私の発表

私の発表ですが、15分枠のところ、実際の発表にかかった時間はおよそ25分でしたOrz

加えていうと、私の発表の間に時間切れチャイムが2階も鳴りました。はい、すみません、すみません、本当に申し訳ありません。でも、うまく時間が捌けなかったの、本当にすみません。

ただ、発表してる間はめっちゃ気持ちがよかったです。いくつか脊髄反射で若干のボケを組み込んでしまったものの、そこはそこで笑ってもらえることもできましたし。常に聴衆の顔を見ようと、せめて頭を上げてプレゼンをしたわけですが、それも何とかできましたし。

ここ最近本気でコミュニケーション障害になりかけていて、人と接するのが少し怖くなっていたのですが、そのあたりが氷解していくような気がしました。本当に面白い時間だった。だから、過ぎる時間も早かった・・・・

技術的な話をして、結果としてどういう印象をもたれたのかは正直わからないんですが、もし笑って楽しく話を聞いてもらえたんだとしたら、うれしい限りだなと思っています。
とりあえず、ある方から「この界隈はインフラ強い人ってあまりいないので、そうした人の発表というのはよい刺激になるし、勉強にもなる」といっていただけたのは本当に救いです。

パネルディスカッション

パネルディスカッションにも出ることになりました。登壇者が前に出て、己の考えをそれぞれ述べ、そして聴衆から意見を募る、若干ディベートにも似たような感じのディスカッションでした。

Mastodonでは、インスタンス内のユーザに限って流すタイムライン、Local Time Line(LTL)というのがあります。これに対するケアをどうするか?というのが以前からよく話題に上がっており、賛否両論流れていました。

この日、TOMOKI++さんがおっしゃってたことにはっとさせられたのですが、
「広告を載せたい場合、それはOKか?NGか?それともインスタンス単位で決めればよいか?」
この質問に対して多くの人が挙手したのが、「インスタンス単位で決めればいいんじゃない?」ということで、そこから次に指摘されたのが、

「でも、インスタンス内で合意が取れたとして、そこにtootへ組み込んだ広告は連合を通じて外に流れるんだよね。だからこそ、LTL限定のtootというものを考えたほうがいいんじゃないか?」

という言葉で、これにはっとした感じです。要はLTLでひそひそ場なしをしたいとかそういう理由じゃなくて「Federationで迷惑をかけないようにする方法を構築したい」ということが理由だと。

インスタンス運営はお金がかかるのは事実で、私のようにそれが仕事の技術向上につながればよいですが、それに直結するケースというのはむしろ少なく、だとするとそれなりの収益を得て、コストをせめて均等にならすぐらいのことはしたほうがよいのでしょう。

そうした方面に物事を考える際、じゃぁ誰にも迷惑をかけず、Mastodonらしさを残しつつ、インスタンス運営をするにはどうしたらええんじゃい?となると、確かに一律で意見を切り捨てるには人それぞれに多くの観点があるんだろうなーと感じました。

私らは、そうした「視野の広さ」を持ってもいいんじゃないかな?と感じたしだいです。

運営スタッフの皆さんへ

今回、あしゅふぃさん、スガオさん、ぐすくまさんを中心に、会場設営、会場誘導、司会、環境のトラブルシュートなどを対応いただいています。いずれもお若い方々でしたが、グダグダすることなく、時には笑いこそすれ、きっちりやるべきことをやっているという印象を受けました。

彼らのおかげで私は、あの場に立つことができたし、楽しいひと時を過ごせたということを実感できましたし、ホントに感謝の一言に尽きます。ありがとうございました。

こうした勉強会に次回登壇する機会があるかどうかは正直わかりません。
が、今日さまざまな方とめぐり合えたことは間違いなく私にとっては財産であり、今後大切にしていきたいと思います。

その後の懇親会も楽しかったです。ちょっと試したいことも見つかったので、次週以降もうすこしあるルーターをいじってみようと。ちょっとSEIL/x86のライセンスを二つほど余っていましてですね・・・