[Storage][Onpremise] StoreOnceのクライアント重複排除を体験する

StoreOnce Catalystを試す手段はないものか・・

HPEが販売する重複排除ストレージのStoreOnceは、仮想版としてStoreOnce VSAが提供されており、なんと無償で1TBの実効容量を3年間使用可能とするライセンスが提供されています。

容量は1TBということですが、実はこれ、クライアントサイドで重複排除を可能とするCatalyst(紛らわしい・・)と言う機能が使用可能だったりします。通常、重複排除機能はサーバ->ストレージ間はフルデータを流し、ストレージの中で重複排除処理が行われるのですが、Catalystを使用することにより、あらかじめクライアントで重複排除を行ってからデータ伝送をするようにできています。つまり、サーバからストレージまでの伝送路が狭帯域の場合、これを用いることで大容量のデータをバックアップさせることが可能になるわけでして。

ただ、他社の同様のストレージ機能でもそうですが、こうしたクライアント重複排除機能はOpenStorageという仕組みを共通的に利用しており、通常のストレージと比較して非常にストレージそれ自体へのアクセシビリティが低く、データの操作などが非常に難しいという一面があります。大抵はバックアップソフトウェア側でデータマネジメントをすることが多いです。

そこでどういう連携をするのか、どういう風にデータがたまるのかを試したいのですが・・・

  • BackupExec, ARCserveなどは評価版としての提供しかない
  • VEEAM Backup & ReplicationはEnterprise版の提供しかない(Communityでは不可)

と言うことで、どうにか無償レベルで試すものがないかと思って探していましたら・・・あ、あった。

StoreOnce Plug-in for Microsoft SQL Server

なんとHPE社が提供していました。SQL ServerのデータバックアップをCatalystストアに放り投げるプラグインです。SQL Server Expressのデータバックアップもスケジュールは組めませんが、手動であればバックアップ可能です。

上記サイトはHPE Passportが必要なので、アカウントを自ら作成いただき、Software Depot経由でダウンロードする形になります。インストール手順は割愛しますが、このとき規定インスタンスを何かしら立てておかないとインストール失敗するのでそこだけご注意ください。

できること

StoreOnce Plug-in for Microsoft SQL Serverですが、意外とやれることが多いです。

プラグインでできること

できることとしては以下の通りです。

  • バックアップ
  • リストア
  • バックアップセットの削除
  • 実行結果の確認
  • バックアップ先Catalystストアの設定
  • バックアップ方式の設定
  • (製品版のみ)バックアップスケジュールの設定

データベースのバックアップ

まずは、Catalyst StoreをあらかじめStoreOnce側で作成し、クライアント設定を実施します。Plug-in側でこの画面を表示させます。ここではStoreOnceのIPアドレス、CatalystStoreに対して許可したクライアント設定上のClientID, Passwordを設定して「OK」をクリックします。

Catalyst Storeの登録

すると、以下のようにCatalyst Storeの情報が表示され、チェックをつけてAddボタンを押すことにより登録が完了します。

StoreOnce内のCatalystStoreを指定する

続いてPolicy management画面にてポリシーを追加します。ここでは、SQL Databaseをどうバックアップするかを定義するのですが、Backup Typeにてファイル単位でのバックアップを行うのか、SQL Server APIによってバックアップを行うのかが選べます。

こうして、バックアップ先、バックアップポリシーが定まったら、これらを使ってバックアップ実行を指示します。Backupを選択して画面に移動します。

インスタンス指定画面

バックアップはインスタンス単位で指定をし、その中でどのデータベースをバックアップするかを決めます。そのため、バックアップ先であるサーバの指定とそのサーバ内のインスタンス指定が必要です。

指定の上、List Databasesボタンをクリックすると、そのインスタンス内にあるデータベースが一覧表示されます。

インスタンス内のデータベースを指定する

この後Backup Nowボタンをクリックするとバックアップ処理が開始されます。

バックアップの確認

バックアップがうまくいったかどうかは、Job Management画面へ移動した上で各バックアップ処理内で行われるStatus列を確認すれば分かります。Backup Completeと表示されていれば正常にバックアップ処理は完了しています。

Job Management画面にて完了状態をチェックする

StoreOnce側の状態

StoreOnce側では、管理コンソールよりCatalystストアを指定することにより利用状況を確認することができます。

StoreOnce側の状態確認

さらにアイテムタブをクリックすることで、どんなデータが格納されているかを確認することができます。

アイテム一覧表示

ここでどんなデータがCatalystStoreに保存されているかを確認することができます。また、SQL Server Plug-inがどのようなアイテム名を付与して、どのようなタグを付与してバックアップしたのかを確認することができます。

こうしてCatalyst Store(特殊な重複排除ストレージ)がどのように扱われてるかを一定程度目にすることができるんで、何かと便利かなと思います。

CLIもあるらしい

今回プラグインを使ったバックアップ処理の動きを確認することができましたが、CLIもあるようで、もしかしたらタスクスケジューラやLinuxのRundeck等を活用することでジョブスケジューリングが可能となるのかもしれません。

このあたりはパッケージ用のPDFマニュアルが存在しますので、そちらを参照いただければ良いのかなと思います。

StoreOnce 1TB使用権のその他の制限

実はStoreOnce VSAはiSCSI経由でVTLモードを動作させることも可能です。FCポートをエミュレーションして動作するようなのですが、こちらも残念なことにFree版1TBライセンスでは動かせません。(別のAPIを通してならとれるような記述があるんですががが)

とは言え、大抵の機能を触ることが可能なので一度試してみたらいかがかな?と思います。
なお、StoreOnceは最近になってG4と言うものがリリースされており、ファームウェアバージョンは4.x系列(旧バージョンは3.x系列)となっており、HPEサイトでは両方がリリースされていますが、基本的にはG4を入手いただいた方が良いかと思います。

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