[Hardware] Xeon E5-2680

オンプレミス-技術のお話し

8CoreCPUげっと

ついこないだDL360e Gen8を里子に出してしまいましたが、これに伴いメモリリソース、CPUリソースもガッツリ減りまして。気づけば我が家のVMを完全に収容することが難しくなってしまいました。

というわけで、最もメモリ搭載量の多いDL160 Gen8に頼らざるを得ないわけですが、この子残念ながらIvyBridge-EPを搭載するために必要なマイクロコードを実装できない機種でして・・・過去に一度CPUをE5-2620->E5-2640にアップグレードさせていたのですが、それでは足りなくなってしまいました。

というわけで、今回CPUの増強をすることに。

やっぱり最上位は高い

本当はXeon E5-2690を導入したかったんですが、やっぱりどの世代のCPUも最高位のCPUは非常にお高い。

Xeon E5-2680が1プロセッサあたりおよそ4,000YEN
Xeon E5-2690は1プロセッサあたりおよそ6,500YEN
程度で推移していました。

この金額差に対して性能差はそこまでないからなぁ・・・ということで、今回はXeon E5-2680を2つほど購入しまして、CPUの載せ替えを行うことにしました。

実装

今回CPUはHPE向けに作られたものを購入しておりまして、きれいにCPUがささりました。

無事ソケットに乗ったXeon E5-2680

Xeon E5-2680は8Core構成でクロック周波数が2.7GHzでありまして、E5-2640の6Core/2.5GHzと比較するとコア数も周波数も上がった構成になります。今回購入したCPUは非常に状態もよく、起動時も何もトラブルに成ることなく普通に起動してくれました。

もちろんHTは切っております・・

意外だったこと

実際動かしてみて驚きだったのが

  • 電力負荷が下がった
  • CPU負荷も下がった

ということですね。実は、これまではDynamic PowerSaving ModeではCPUパワーが追いつかずに処理が遅延するため、ちょいちょいStatic High-performance Modeに切り替えて動かしてました。そのため消費電力は大きいし、メモリやCPUの温度もスコーンと上昇しがちでした。

これに対して、E5-2680ではDynamic PowerSaving Modeで十分まかなえるCPUパワーが得られてるようで、急激な負荷上昇をVMが起こすことなく安定稼働しているんですね。そのために全体として消費リソース量が低い状態で落ち着いているようです。UPSの電力負荷もこれまで片系で90%超えなどが起きてたのですが、今回は70%弱ぐらいの負荷で安定している感じです。

あと他にもきっと室温が低いというのも救いになってるんでしょうね・・・たぶん。

CPU負荷が落ち着いていることから、Nested仮想環境のDRSも落ち着いていて、よほどのイベントが起きない限りvMotionが発生していません。処理遅延に起因する不安定要素が減ったらここまでリソース消費って変わるんだーというのを目の当たりにしています。

この機種においては、これ以上CPUを強化してもそれほど大きな性能向上は見込めませんので、ひとまず構成は凍結になるかなーと思います。冬はこのサーバを頼りにしつつ、なんとか乗り越えてみたいなぁと思います。

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