久方ぶりにエントリーサーバゲッツ
久方ぶりにエントリーサーバを買いました。富士通のPRIMERGY TX1310 M3です。旧称TX100と言われてる最もエントリークラスのタワー型サーバです。年末にヤフオク!で落札し、年明けに着荷しまして、1/5夜にようやくOSインストールが完了しました。
思った以上に小さい
まずびっくりしたのは奥行きが凄く短いこと。TX100S3よりもずっと短いんじゃないかと思います。

お陰様で私が在宅勤務をする際の椅子のすぐ隣に配置できました。そんな立派でもない小さなテーブルの上にちょこんと載ってます。
スペックは以下の通りです。
- CPUは Intel Xeon E3-1225 v6 なんとまぁKabyLakeです。自宅内最新鋭CPUがのりましたw
- メモリはECC Unbuffered 20GB
- ストレージはオンボードRAIDを使用して500GB SATA HDD x2が載ってましたが、手持ちの960GB SATA SSDに変更しています。余り評判の良くないCFD製のSSDですが、思いのほか高速に動作してるようです。
- サウンドカードはまだ取り付けていません。昔からのこだわりでCreative Labs製サウンドカードを探索中です。Audigy Fxとかでも良いのかなーとか色々悩んでます。
- NICはオンボードのGbEx1です。これは今の配置場所だとこんなもん・・という感じですが、後々鯖部屋に配置する際には10GbE+DACが欲しいところ。
- グラフィックボードは手持ちのQuadro K2000です。オンボードのIntel HD Graphicsは使ってません。

蓋を開けると、みっちりしているようでみっちりしていない不思議な作りになってます。ただ、どーしても難しいのはメモリの増設。これについては、画面中段よりちょい上ぐらいにあるディスクベイを一度引っこ抜く必要があります。
なお、HDDベイについては簡易的なバックプレーンボードを備えており、ディスクはそのベイに差し込むだけで装填できるようになってました。昔のIBM xSeries206に備わってたシンプルスワップ・ベイに似てますね。
OSは新規で入れ直し
前のオーナーがどうやらWindows Server 2012 R2とOffice2019を入れてたみたいなんですが、どうも出所が怪しく、大抵貼ってあるCOAも存在しなかったことから、別の上書きOSでインストールすることにしました。で、今回別にサーバ用途にするつもりもないのでこれを選択。
はい、Windows 10 Proであります。USBイメージを使ってインストールしたのですが、意外なところで苦労しました。
ブートメディアを認識しない
USBメモリは初っぱなからBuild 20H2で動かすつもりだったことから、メディアクリエイトツールを使って作りましたが、これがどうしても認識せずに起動もしない。結果として以下の情報が参考になりました。
どうやらBIOS設定のデフォルトがよろしくないのか、
- Advanced→CSM Configuration→Launch CSM を[Enabled] に変更
- 下にメニューが出てくるので、Boot option filter を [UEFI and Legacy] に変更
とすることで無事認識しました。
CSMって言うのはどーやらCompatibility Supported Moduleの略のようで、その名の通りUEFIをベースとした場合にその互換性を保つべく、BIOSモードをエミュレートするモジュールのようです。これを利用することでBIOSベースの起動が可能になると言うことのようです。
私の知らないうちにUEFIって浸透してるんだなー・・・と感心しましたと。
大昔にItaniumサーバでEFIを触ったことはあるんですが・・なんにしてもやぱりEFI系ブートは理解が足りず余り触れないですねー。
OSを入れた後はサクサク
OSさえ入ってしまえばこっちのものなので、まずはOSをインストール、続いてドライバをインストール、続いてミドルウェアやOfficeをインストールという形で作業を現在も進めているところです。はい、びっくりするほど軽快で気分が良いです。サクサク動くどころじゃないぐらい軽々と動いてくれます。
VGAがワークステーション向けのQuadro K2000なのであんまり3Dアニメーションとかは速くないですが、それでもこれまで使ってたグラフィックボードよりは画面の切り替わりなど高速な気がします(気がするだけ)。

また、背面を除くとこれまた面白いのが、とうとうVGAポートがD-Sub15ピンからDisplayPortになっていました。恐らくはオンボードVGAチップがIntel HD Graphicsになった影響だろうとは思うのですが、そうですか・・・ついにD-Sub15が淘汰されるようになりましたか・・こうして時代に合わせてサーバのインタフェースも古いものは消えていくんですかねー・・とかちょいと考えさせられました。
静粛性はさすが。
以前からPRIMERGYのタワー型は静かで有名だったりするんですが、今回もびっくりするぐらい静かです。BIOSアップデートの際に一時的にファンがフル回転しましたが、それ以外は駆動しているかどうかが分からないぐらいに静かです。
だからこそ自分の居室の中でも自分自身の居る場所のすぐそばに置ける訳なんですけどね。これに関してはただたださすがやなー・・・と感じた次第です。
わりかしこの機種はカスタマイズが柔軟に行えるので、ここ最近サーバ機種の取り扱いに飽きてきたというのもあり、少し構成の幅が広がって楽しめるのかなー、楽しめると良いなーと思ったり。そううまくいくかどうかはワカランのですけどね・・
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