[Virtualization][Storage] Quest QuoreStor

久々に見つけた。

今回は重複排除ストレージの仮想アプライアンスを見つけました。

無償で使えるCommunity EditionのFeatures内容が結構良い感じなのです。

  • ライセンス期限は無期限だそうな
  • 使用可能ローカルストレージ容量は1TBまで
  • CloudTierはサードパーティのCloudStorageが使用可能で、AWS S3, Azure BLOB, WASABIに対応してるようです。

インストール方法は

上記掲載したサイトより、「無償トライアル」を選択して必要情報を入力すると、ダウンロードURLがメールで送られてきます。その中に各種マニュアルもありますのでそれを参照すると良いかなと思います。

機能的な説明については以下のURLが参考になるかなと思います。

具体的な手順としては、コミュニティサイトに以下ページがあるのでこれを読む方がはやいかもかも。

インストールしようとして予想外というか、「あ、そういうことなの?」って思ったのは、これ実はVirtual Storage Applianceと言うわけではないようです。普通のRHELサーバなどにインストールする「ソフトウェア」であることが分かりまして。あ、そういえば仮想アプライアンスは色んな所で見かけるけど、普通の物理サーバをストレージサーバにする製品って思ったより少ないよなぁ・・・・・など。

今回私は少し古いですが、バージョン6.1のOVAファイルを使用して構築しています。
ちょっと気をつけた方が良いかなと思ったのは、起動直後ですね。もしDHCPサーバが動いてるセグメントにこのアプライアンスを繋いだばあい、IPアドレスはまずDHCPが配信したアドレスが割り当てられます。
固定IPアドレスをCUIで設定することになる訳なのですが、設定しても実はNetworkManagerが再起動されてないので、IPアドレスを変えた際はNetworkManagerを再起動させる、もしくはOSまるごと再起動を一度やった方が良いんじゃないかなーと思います。

ホスト名の変更なども同様と思います。

QoreStorを動かしてみて

今回、私がこの仮想マシンを構築して、CIFS領域を構成した上で、Veeam Backup & Replicationを用いたバックアップを行っています。

QoreStorのダッシュボード画面

詳細は置いといて、いったん仮想マシンのハードウェア構成について。

OVAからデプロイした状態のVMスペックを見ると

  • 4vCPU
  • 24GB RAM
  • 64GB + 300GB + 1TB VHDThin Provisioning 可)
  • VMXNET3 NIC x1
  • 仮想マシンバージョン10
  • OS: Oracle Linux 7.7

と言う内容でありました。ちょうどHPE社のStoreOnceほどのスペックが求められるようです。


実際に動かしてみると、そこそこ負荷は食うことを確認しました。

一番負荷を食うのはやっぱりCPUでした。
重複除外処理が重たいのか、単純にIO処理をソフトウェアベースで行うことによるCPU負荷なのかは分かりませんが、取り敢えず結構負荷はデカいです。最大で言うとおよそ5.0GHz程度のCPU使用率はでてたように思います。
(例えるなら平均してコアあたり50%前後ぐらいの負荷)

メモリは起動時に一番メモリ消費が大きく、およそ20GB程度はガツンと使用されます。余裕を持ったメモリ容量計画が必要かなぁと思いました。

共有フォルダ=コンテナ

QoreStorでは共有フォルダはコンテナとして扱われ、ネットワーク設定やストレージ設定が終わった後はこのコンテナを作る必要があります。

コンソール上でContainers画面へ遷移し、「Add Container」をクリックする

プロトコルとコンテナ名の設定を行います。
CommunityEditionの場合、ストレージが予め構成されていることもあり、StorageGroupはDefaultGroupでよいかと思います。

次にどのようなバックアップソフトウェアを前提とするのか、具体的に何のプロトコルを使用するかを選択します。UnifiedのようにNFS/CIFSを同居させることも出来そうです。

この画面はNFSを選択した場合の画面です。アクセスコントロールの設定を行います。ここでNextを押せばサマリー画面ののち、実際の作成が行われて共有フォルダが構成されます。

1つ目の画面で指定するプロトコルは以下の通りです。

  • Quest Rapid Data Storage
    Quest Netvaultと言う製品で使用するプロトコルです。
  • Veritas OpenStorage
    EMCのDataDomainであれば「DDBoost」、HPE StoreOnceであれば「Catalyst」という機能に相当するプロトコルです。
  • NAS
    いわゆるCIFS/NFSです。
  • Object
    オブジェクトストレージを使用する場合のプロトコルです。CephやGlusterFS等が該当するかな?
  • VTL(CommunityEditionでは不可?)
    仮想テープライブラリとして動作します。

コンテナに対して送られてくるデータはどのようなバックアップソフトウェアを前提として考えれば良いかと言うものを指定する設定として「Maker」という設定があります。

それぞれ製品や機能がはっきりしている場合はこれらの内容から指定をするとバックアップ効率が向上する可能性があるようです。残念ながらVEEAM向けの設定はなさそうでした。

今回はAutoを指定しています。

性能的なところ

今回、OS領域に相当する部分はUnityVSA上(SSD+HDDハイブリッド領域)に、重複排除ストレージ領域はDL160Gen8に搭載したSmartArray P420/1GB FBWC配下の1TB SATA HDDx4(RAID5)を使用しています。

フルバックアップを実行したときの結果としては

  • スループットは60MB/sec
  • 重複排除後は8%程度の削減
  • 圧縮処理後は4%程度の削減

となることを確認しています。ネットワーク的にはMTU1500に設定された同一セグメント間10GbEネットワークを使用していますが、これ以上に劇的にスループットが上昇することもありませんでした。CPUはSandyBridgeなXeon E5-2680×2を使用しています。

他の重複排除ストレージと比較して

嬉しいポイントがいくつかありました。

  • CIFS/NFSでクライアント重複排除を可能にするプラグインが存在する
  • CloudTier機能がCommunity Editionでも使える
  • 転送量課金の発生しないWASABIが特に特殊な手順なしに使用出来る

というところかな。ローカルストレージは1TB、クラウドTierは3.3TBまでですが、個人で試しに動かすにはちょうどいいという感じです。

なお、メール通知はGUIでは出来ず、CUI画面側で行う必要があります。そのほか、UpdateなんかもGUIだと変に手間がかかるので、こちらもCUIで行った方がよさげです。
そんな感じで、GUIの機能性は多少劣りますが、いい製品だなーと思いながら現在継続して評価中です。

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