[Storage] もうちょっと容量拡張を頑張ってみる

logo
オンプレミス-技術のお話し

少容量HDDで構成された領域を何とか拡張してみる

我が家のストレージサーバには、既に25個あるベイ全てにディスクがささっています。
このディスクがささった状態から少し容量不足が発生し始めていて、ちょっと厳しい状況に陥ってました。今回、少しでも容量を稼ぐ必要が出てきましたので、こんな風に容量拡張を試みるようにしました。

ベイ1-4のディスクを変更する

思ったより簡単にいけた

交換前ディスクは146GB SAS 15K HDDなのに対して今回、交換するディスクは300GB SAS 10K HDDです。回転数違うのって大丈夫なのかなぁ?と言うことも含めて確認をしました。

順序としては、

  • 1番ベイのディスクを引っこ抜く
  • 1番ベイに300GBHDDを装填する
  • リビルドが完了するまで待つ
  • 2番ベイのディスクを引っこ抜く
  • 2番ベイに300GBHDDを装填する
  • リビルドが完了するまで待つ
  • 3番ベイのd(以下略

という感じです。結構根気のいる作業・・と言いたいところですが、今回交換元のディスクは容量わずかに146GBということもあり、リビルドにはそれほど時間がかからんだろうと言う認識もありまして。

実際ディスクを交換してみると

  • 以外にもディスクは普通に認識した
  • リビルドも正常に完了した
  • だいたいリビルド完了するまでの時間は30分~45分ぐらい

だったのですんなりいった感じでした。

コンソール上の表示はどうか?

交換前の状態がこちら。HPE製のCustomized ESXi Imageでインストールしてると、SSACLIというコマンドが実装されますので、これを用いて参照コマンドや新Volumeの切り出しを行います。

まず、交換前の物理ディスクの状態を表示。

# ./ssacli ctrl slot=2 pd all show

Smart Array P430 in Slot 2

   Array A

      physicaldrive 1I:1:1 (port 1I:box 1:bay 1, SAS HDD, 146 GB, OK)
      physicaldrive 1I:1:2 (port 1I:box 1:bay 2, SAS HDD, 146 GB, OK)
      physicaldrive 1I:1:3 (port 1I:box 1:bay 3, SAS HDD, 146 GB, OK)
      physicaldrive 1I:1:4 (port 1I:box 1:bay 4, SAS HDD, 146 GB, OK)
                                 :
                                 :

ディスクを抜くと一斉に「取り外し禁止」のマークが物理的に残りのディスクに対して表示されます。そんな中、そそくさとマウンタのネジを付け替えて300GB HDDディスクを装填します。

装填してしばらくの間、LogicalDrive表示に「Rebuilding」という表示が行われます。これが100%になるまでいったん手を止めます。

# ./ssacli ctrl slot=2 ld all show

Smart Array P430 in Slot 2

   Array A

      logicaldrive 1 (10.00 GB, RAID 1+0, OK)
      logicaldrive 3 (395.10 GB, RAID 5, Recovering, 15.96% complete)
                                 :
                                 :

これを1番ベイからはじめて、4番ベイまで行いました。以下は4番ベイ交換後の状態。

# ./ssacli ctrl slot=2 pd all show

Smart Array P430 in Slot 2

   Array A

      physicaldrive 1I:1:1 (port 1I:box 1:bay 1, SAS HDD, 300 GB, OK)
      physicaldrive 1I:1:2 (port 1I:box 1:bay 2, SAS HDD, 300 GB, OK)
      physicaldrive 1I:1:3 (port 1I:box 1:bay 3, SAS HDD, 300 GB, OK)
      physicaldrive 1I:1:4 (port 1I:box 1:bay 4, SAS HDD, 300 GB, Rebuilding)

そしてRebuild状態が100%になり、全部のHDDを交換し終えた状態がこれ。


Smart Array P430 in Slot 2

   Array A

      physicaldrive 1I:1:1 (port 1I:box 1:bay 1, SAS HDD, 300 GB, OK)
      physicaldrive 1I:1:2 (port 1I:box 1:bay 2, SAS HDD, 300 GB, OK)
      physicaldrive 1I:1:3 (port 1I:box 1:bay 3, SAS HDD, 300 GB, OK)
      physicaldrive 1I:1:4 (port 1I:box 1:bay 4, SAS HDD, 300 GB, OK)
                                 :
                                 :

アレイの容量状態を確認すると、「Unused Space」に584532MB程容量があることが確認出来ます。

# ./ssacli ctrl slot=2 array all show detail


Smart Array P430 in Slot 2
   Array: A
      Interface Type: SAS
      Unused Space: 584352 MB (51.07%)
      Used Space: 546.81 GB (48.93%)
      Status: OK
      Array Type: Data 
      Smart Path: disable
                                 :
                                 :

この領域を使ってRAID5ボリュームを1つ作成します。

# ./ssacli ctrl slot=2 array A create type=ld raid=5 size=max

LD一覧を見ると以下のようになりました。

# ./ssacli ctrl slot=2 ld all show

Smart Array P430 in Slot 2

   Array A

      logicaldrive 1 (10.00 GB, RAID 1+0, OK)
      logicaldrive 3 (395.10 GB, RAID 5, OK)
      logicaldrive 2 (427.99 GB, RAID 5, OK)
                                 :
                                 :

後はこの新たに作られた領域にVMFS6を作成するだけ・・・と。
一部仮想アプライアンスのシステムディスクなどのように、ローカルディスクに直接アタッチした時に使いたい領域としてデータストアを構成する感じになりました。

これ以外にもDL380eに対してはメモリを32GB程追加装填し、仮想マシンの割り当ても少々組み替えました。結果として想像以上にゆとりある構成ができあがった感じです。物理ノードを増やす稼働しようか迷ったのですが、今回に関しては取り敢えず1年ぐらいはこのままの環境で何とかなりそうな気がします。

Tags:

Comments are closed

PAGE TOP