グラボ選びに考慮すべき事
私のメインマシンは現状以下2つのグラフィックボードが実装されてます。
- NVIDIA Quadro P620
- NVIDIA Quadro K2000
VRAMはいずれも2GBですが、コアは前者がPascal、後者がKeplerとなってます。
用途として以下のようにしています。
- P620は計算専用
- K2000は画面表示専用
DAZ StudioはIRAYでレンダリングをする際、複数のGPUを選択することが出来るのですが、今回残念ながら両方を使うことは出来ませんでした。IRAYでレンダリングをする際、GPUに要件があり、Quadro K2000はそれを満たさなかったためです。
GPU Capability
GPUは新しい世代が登場する際、CPUと同様に新たな命令セットが実装されます。Intel/AMDの場合はその命令セットが具体的に紹介されるのですが、GPUだとどうもバージョン番号的な表示でそのGPU命令セットの新しさを表現するようです。
NVIDIAの場合、CUDA Capabilityと表現してるようなのですが、上記リンクにどのGPUがどのCapabilityを有しているかがカテゴリ別に表示されています。
調べてみると、どうやら昨今主要な3DCGツールではBlenderのCyclesを除いて大体5.0が要求されているようです。これをGPU世代に置き換えてみると、5.0以上はMaxwellコアから実装されているようで、それより前の世代であるKeplerはそれを下回る3.0となっています。そのため、DAZ StudioではInitialize時に「これはレンダリングに不適である」と見做して処理対象から除外されたみたいです。
Iray [WARNING] - IRAY:RENDER :: 1.1 IRAY rend warn :
GPU 2 (Quadro K2000) with CUDA compute capability 3.0 is unsupported by this version of iray photoreal for technical reasons (compute capability 5.0 or higher is required).
というわけで、どうやらGPUを安く中古で調達したいと考える際に、Maxwell以前のコア(FermiとかKeplerとか)を買うのはよした方が良さそうです。
今使えそうなGPU
今使えそうなGPUとしては、2022年2月時点、DAZ Studio 4.20系では以下のものが丁度境界線にあるようです。
GPUシリーズ | 境界上にありそうなモデル |
Quadroシリーズ | Quadro K*200シリーズ(K1200,K2200,K4200:Maxwell第一世代) |
Teslaシリーズ | Tesla Mシリーズ(Tesla Kシリーズ以前は全滅) |
GeForceシリーズ | GeForce GTX 750/750Ti(700番台だとコイツだけ?760以上はNG) ちなみにGeForce TITAN(無印)とGeForce TITAN Black、 GeForce TITAN Xも3.5だからダメっぽい. |
ぶっちゃけMaxwell以降でさえあれば、何とか無事に使えそうだと言うことが分かったので、ぼちぼちいつ買うかは分かりませんが、こうしたことに対する考慮をしつつ探そうかなーと、今日もヤフオク!を眺めてたりします。
VRAMも必要そうだ
現在搭載しているP620はGPU自体は高速なんですが、VRAMが2GBしかなく、すぐにメモリがあふれてCPUに処理がフォールバックします。一旦4GB程度有れば足りるだろうか?ということで探しては居るのですが、VRAMも多くあった方が良いのは間違いなさそうです。
ただまぁ、P620でそれなりの速度で2Dレンダリングは出来るので、CUDAコア数自体は512より多ければ取り敢えずは大丈夫なのかなーと思ってたりします。もしかしたら、NVIDIA T600を搭載した方が良いのかもしれませんね。新品でも30,000円弱で入手できますし。
そんな感じで今日もぼえーっとしながらこんな絵を描きました。はい。これをさらに画像加工してPixivかdaz3dのギャラリーにでもアップロードしようかなーと思っております。そう、レンダリングしたら終わりじゃないんす。こっから色々いじるんです。

Comments are closed