外見から変化したDifyさん
Dify 1.15.0がリリースされてました。リリース日は2026/6/25なので、その前段である1.14.2のリリース日が2026/5/17であることを考えると、Difyでは珍しい1か月超の時間をかけて登場した新バージョンですね。
とりあえずUIの全体構成が大幅に変わってました。

メニューが以前のようなタブ形式っぽい画面から画面左側に集約される構成になり、内部的にWebアプリを呼び出しやすくなりました(以前は「探索」タブが若干邪魔だった気はしますね)。
そのほか、プラグイン管理は「連携」というメニューに場所を移して、言語プロバイダのプラグイン管理と設定が一元化されていました。これまで追加してきた機能を総ざらえしたところで、使いにくくなったところを直したって感じがしますね。
また、効果の確認はまだまだできてませんけど、エージェントを回した場合など、ものすごく時間のかかる処理に対して、以前のバージョンだとよく画面がクリアされてしまってそれまでの処理がパーになるケースが結構あり、別途UIを構築しないと安心できなかったポイントがちらほらあったのですが、そうしたところも手が加わって辛抱強く待ってくれるUIになったようです。(ほんとかな・・・?)
コンテナの作り方が少し変わった
コンテナを作る際、以前は dify/api, dify/web ディレクトリに移してそれぞれのコンテナイメージを作成していたのですが、1.14.0の時からそうだったかもしれませんが、difyディレクトリ直下でないと正常に動作しないように仕様が変わってました。
apiコンテナを作る際は以下の通りとなり、
$ sudo docker build -t dify-api:1.15.0-cust01 -f api/Dockerfile .webコンテナを作る際は以下の通りとなります。
$ sudo docker build -t dify-web:1.15.0-cust01 -f web/Dockerfile .なお、わざわざsudoをたたいているのは、その作成処理の過程の一部でどうやら docker/volumes配下のディレクトリにアクセスしているようで、sudoしておかないと Permission Denied ではじかれてしまうためです。
バージョンが上がっていくにつれて、導入手順も徐々に変化していますので、このあたりも要注意ですね。
最後にDifyのリリースノート和訳を参考として転載しておきます。
参考:Dify 1.15.0 リリースノート和訳
UX & UI の改善
- ランディング / オンボーディングの再設計:初回起動時の体験をよりスムーズにするためのデザイン変更 (#37433, #37844, #37800)
- ナビゲーションの高速化:「go to anything」パレットの改善と、検索入力へのオートフォーカス機能を追加 (#32130, #37175)
- より安全な削除:アプリを削除する前にワンクリックで確認を行う仕組みを導入 (#37263)
- よりクリーンなワークフローエディタ:折りたたみ可能なパネルに対応 (#37276)
- より明快な通知:長いエラーメッセージもすべて表示される、一貫したトースト通知を実装 (#37382, #37581)
- アクセシビリティの向上:プラグインの権限ヒント、お問い合わせメニューの復元、スキップナビゲーションリンク、およびキーボードフォーカスの調整 (#37310, #37774, #37644)
新機能
- difyctl ~ コマンドラインからDifyを操作
- difyctlはDify用のコマンドラインクライアントです。ターミナルから直接アプリやワークフローを実行できるようになり、パーソナルエージェント、スクリプト、CIパイプラインからWeb UIを開かずにDifyワークフローを呼び出せます (#37036)
- 単一のコマンドで、あらゆるプラットフォーム(macOS、Linux、Windows)にインストール可能。アクセス用のトークンは不要です。バイナリはチェックサム検証付きのパブリックリリースとして公開されています (#37036, #37454)
- CLIツール実行時にスコープ化された環境変数を渡し、difyctlと /openapi/v1 APIの両方で、より明確で一貫したエラーメッセージ(フレンドリーなレート制限処理を含む)を取得できます (#37324, #37285, #37313, #36896)
- ワークフロー、チャットフロー、およびCLIにおけるCoT(思考の連鎖)の表示を確認可能に。
- チャットフロー / ワークフローでのCoT表示:モデルの思考プロセスを専用のライブ「thinking」パネルにストリーミングしながら、最終的な回答はクリーンで読みやすく保つことができます。思考プロセスは保持されるため、ページをリフレッシュしても残り続け、CLIやワークフロー実行プレビューでも同様の思考プロセスを確認できます (#37460, #37828)
- より豊かなHuman-in-the-Loopフォーム:
- ワークフローが人間の入力を求めて一時停止する際、フォームにドロップダウン選択やファイル/複数ファイルのアップロードを含めることができるようになりました(自由テキストのみではありません)。これにより、構造化された選択肢や添付ファイルを用いて回答が可能になります (#36322)
- 低速な長時間実行モデルのサポート:
- ポーリングメカニズムを介して、応答に時間がかかる生成モデル(画像や動画生成など)をワークフローで使用できるようになりました。ノードはタイムアウトする代わりに、最終的な結果が出るまで辛抱強く待ちます (#37462)
- より豊富なスプレッドシートからのナレッジ取得:Excelファイル内に埋め込まれた画像がナレッジインポート中に抽出されるようになりました。これにより、画像(図面、スクリーンショット、チャート)に依存するスプレッドシートの内容が失われることがなくなります (#37104)
- より深いオブザーバビリティ(可観測性):Phoenixに対して独自のトレースセッションIDを設定することで、トレースをアプリケーションのセッションと一致させることができ、トレース内のドキュメント取得ステップを追跡してRAG結果がどのように生成されたかを把握できます (#37056, #37283)
- ワークフロー作成機能のブラッシュアップ:リフレッシュされた開始ノードにより、ワークフローの開始点がより明確になり、スマートになった出力ノードにより、ワークフローの戻り値に対する制御性が向上しました (#37348, #35511)
- アプリやワークスペースIDが不正な場合のエラー表示を改善し、混乱を招く失敗を防ぎます (#37212)
- 特定地域でのプラグインインストール高速化:プラグインデーモンは起動時に地域を自動検出し、PyPIへのネットワーク接続がPoorな場合、近くのパッケージミラーを自動的に選択します。これにより手動設定なしでプラグインのインストールがより速く、信頼性が向上します。必要に応じて特定のミラーを手動で指定することも可能です (dify-plugin-daemon#750)
セキュリティアップデート
- このリリースでは、プラグインデーモンのフォワーディングにおけるパス・トラバーサル問題(cve-2026-41948)を修正しました。
バグ修正
- Firecrawl, Jina, Watercrawl, Nacos, Marketplaceリクエストに対する送信HTTPの堅牢化とタイムアウト制限の導入、およびデフォルトSSRFプロキシ出口の強化を行いました (#37638, #37637, #37515, #37444, #37424, #36332)
- opensearch-pyの更新によるLindormベクトルストアのエラー、および通義千?(Tongyi)認証情報の互換性を修正しました (#37862, #37942)
- OAuthのリフレッシュ後に認証情報のキャッシュを無効化するように修正しました (#37630)
- ワークフローの実行エラー処理を改善し、ハングを防ぐために会話を積極的に検証するように変更。また、レガシーな「stop」がGraphEngineの実行を中断するのを防ぎました (#37919, #37224, #37129)
- セッション管理のリファクタリングを通じてDetachedInstanceErrorを解決し、デプロイ状態のハイドレーション(初期化)を安定させました (#37847, #37818)
- 会話変数の説明文の長さ検証を修正してvarchar(255)での切り捨てを防ぎ、中国語をunicodeとして保存するようにして検索機能を改善しました (#33038, #37446)
- 数多くのWeb UIおよびアクセシビリティ/フォーカスリングの細かな修正
改善点
- 一貫性のために、依存性の注入(dependency injection)を介してdb.sessionを明示的に受け取るよう、サービス間でのセッション管理をリファクタリングしました (#37639, #37832, #37695, #37694 および関連項目)
- タイピングの近代化(冗長な type: ignore/cast の削除、ABCからProtocolへの変換、isinstanceのチェーンをmatch-caseに置き換え)
- Chatflowのワークフロー起動レイテンシを低減し (#36773)、ワークフロー終了時のレイテンシを下げて実行停止がより迅速に反映されるようにしました (#37106, #37129)
- CVE修正のため依存関係をアップグレード(Bleach, PyJWT, starlette, storage group)(#37860, #37008, #37076, #37861)
環境変数の変更
追加
DEVICE_FLOW_APPROVE_RATE_LIMIT_PER_HOUR(docker/envs/core-services/shared.env.example)DIFY_ENV_NACOS_CONNECT_TIMEOUT,DIFY_ENV_NACOS_REQUEST、TIMEOUT(api/.env.example)ENABLE_LEARNAPP(api/.env.example)ENABLE_OAUTHBEARER(docker/envs/core-services/shared.env.example)MILVUS_SECURE,MILVUS_SERVER_NAME,MILVUS_SERVER_PEM_PATH(docker/envs/vectorstores/milvus.env.example)NEXT_PUBLICENABLEFEATUREPREVIEW(docker/envs/core-services/web.env.example)OPENAPICORSALLOWORIGINS,OPENAPIENABLED,OPENAPIKNOWNCLIENTIDS,OPENAPIRATELIMITPERTOKEN(docker/envs/core-services/shared.env.example)PLUGIN_MODELPROVIDERSCACHETT_L(api/.env.example)SERVERCONSOLEAPIURL(docker/.env.example)SSRFPROXYALLOWPRIVATEDOMAINS,SSRFPROXYALLOWPRIVATEIPS,SSRFSANDBOXPROXYHOST,SSRFSANDBOXPROXYPORT(docker/envs/middleware.env.example)PIP_MIRRORAUTODETECT(plugin daemon; デフォルト true) ? 接続環境の悪い地域において起動時に近くのPyPIミラーを自動選択。PIP_MIRRORURL(plugin daemon; デフォルト空) ? 手動でPyPIミラーを指定可能。自動選択よりも優先されます。
削除
SSRFREVERSEPROXYPORT,SSRFSANDBOXHOST(docker/envs/middleware.env.example)
変更
UV_CACHE_DIR: /tmp/.uv-cache → /tmp/uv_cache
Docker Compose ファイル
- docker/docker-compose.yaml (修正)
- docker/docker-compose.middleware.yaml (修正)
- docker/docker-compose.pytest.ports.yaml (追加)
データベースマイグレーション
このリリースには新しいデータベースマイグレーションが含まれています。コードを更新した後、flask db upgrade(または uv run --project api flask db upgrade)を実行してください。主なスキーマの追加は以下の通りです:
- OAuthアクセストークン (ENABLE_OAUTH_BEARER)
- 認証情報の可視性
- 人間による入力アップロードテーブルと会話への紐付け
- カテゴリ単位のプラグイン自動アップグレード戦略 (add_plugin_auto_upgrade_category)
- アプリのスター、推奨アプリにおけるlearn-dify / cloud-onlyフラグ
- レガシーなエンドユーザータイプの正規化



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